伊豆の弓ヶ浜のライフセーバー練習会(マリブボードとサーフスキー)

弓ヶ浜のライフセーバー練習会(サーフスキー)

サーフスキー講習会

弓ヶ浜のライフセーバー練習会(サーフスキー)

講師の松沢斉さん

弓ヶ浜のライフセーバー練習会(サーフスキー)

講師の岡野彩さん

弓ヶ浜のライフセーバー練習会(サーフスキー)

弓ヶ浜にはサーフスキーがよく似合う

伊豆の弓ヶ浜で下田ライフセービングクラブ主催のサーフ部門(マリブボードとサーフスキー)の練習会が行われた。

サーフスキーでは全日本ライフセービング選手権で2008年、9年、10年と3連覇した松沢斉さんが講師となり、3時間あまり海上実技講習が行われた。

参加者はおもに学生で、選手権で決勝に残った社会人から初めてサーフスキーに乗る初心者まで約20名くらいのライフセーバー達が集結した。

講習はレベル別に2班に分かれ、上級者チームは主にレース形式で練習を繰り返し、講師松沢がマンツーマンで海上実技指導を行っていた。

また弓ヶ浜に流れ込む青野川に入り上流に向かってスタートダッシュの練習なども繰り返していた。

初級者班は、全日本ライフセービング選手権で女子サーフスキーのチャンピオン岡野彩さんが講師となり青野川で基本的な水上実技指導を行った。

私が、サーフスキー講習会を見学して印象に残ったことが4つあります。

第1に、サーフスキーは全長6m近くありものすごく長いということ。しかし、幅長は人間一人が入るギリギリで細く、一人で持ち運びできるくらいの重量しかないということにビックリした。参加者が車のキャリアから一人でらくらく降ろしてビーチまで一人で運んでいるのが印象的だった。

第2に、サーフスキーは想像以上に速いということ。海上講習では分からなかったが、川でスタートダッシュをしているときに私も波止場を一緒に足で走ったがぜんぜん追いつかない。たぶん、これが海上で波風が無ければもっと速いだろうし、波があっても波乗りすれば波の速度でサーフィンするということなので、もの凄く速いと想像できる。サーフスキーは全長が長く細く軽く速いので、小さなウネリでも波乗りできてしまうのにも驚いた。サーフィンのロングボードよりはるか沖から波乗りできるクラフト・・・素敵です!

第3に、講師である松沢さんと岡野さんの両チャンピオンの指導内容のポイントがまったく同じであるということ。二人とも、「手で漕ぐのではなく、身体全体の体幹の筋肉を大きく使って漕げ!」ということを一貫して言い続けていた。そして、それをわかりやすく体験させるための体操やアイソメタリックを実演していた。これは、サーフボードに乗ったことがない私にもとてもよく理解できた。

第4に、二人の全日本チャンピオンが強調していたのは、「速くなりたいなら、1回でも多く水上で練習しろ!」ということだった。松沢も岡野も、「社会人として、学生として、時間がない、車がない、海が遠い、、、などいろいろ事情はあると思うが、そこを知恵と努力で克服してきたからチャンピオンになれた。」と最後を締めくくった。この言葉には重みがあり、参加者全員に響き渡ったようだ。

ちなみに松沢さんは、10年前、弓ヶ浜でのライフセーバーが終わった9月上旬に、私が経営する海の家食堂で泊まり込みのバイトしながらトレーニングに励んでいました。彼がサーフスキーのチャンピオンになって弓ヶ浜に戻って来てくれたことは、私にとって密やかな誇りなのです。

私も50才を過ぎましたが、サーフクラフトに挑戦したくなりました。本場、オーストラリアでは、サーフスキー人口は多く、70才以上のレース大会もあるくらい国民的なスポーツだそうです。弓ヶ浜でサーフスキー、ちょっとはやらせたいですね。

そして、何よりも、下田ライフセービングクラブの精神というか文化というか、実にいいですね。大学生が中心となりそれを社会人となった先輩たちが指導したり支えたり、見ていて若者達のすがすがしさを感じます、私はこのクラブ活動が好きです。弓ヶ浜はライフセーバーやマリブボードやサーフスキーがとてもよく似合います。これからは南伊豆町の町おこしの一環として村町全体で応援していけるように運動していきたいと思います。

皆さんも、私と一緒に弓ヶ浜でサーフスキーやりませんか。

この日のサーフスキー講習会の様子はこちらのyoutube動画でご覧下さい(6分35秒で無音です)。