南伊豆町では毎年12月1日が高足ガニ漁の解禁日です。
そのころになるとなんとなく高足ガニが食べたくなるので、今年もぶらりと高足ガニ食堂が並ぶ沼津市戸田(へだ)漁港に初物を食べに弓ヶ浜から駿河湾沿いの海岸線を70kmドライブしてきました。
海岸道路の国道136号を北上して雲見を過ぎると、くっきり頭が白くなった美しい富士山がずーと見えていて最高の2時間ドライブでした。戸田漁港からも美しい富士山が海の向こうにくっきり浮かんでいて、もうそれだけでかなり嬉しい気分になりました。
さて、沼津市の戸田漁港は、底引き網のトロール漁船が水揚げする場所なので、深海魚を食べさせる食堂、民宿、ホテルがいっぱいあります。
高足ガニは水深250mから650mに生息しているので深海魚のカテゴリーにはいるわけです。
今回は、食べログで戸田エリアでNo1だった「丸吉」を選んで当日朝に予約を入れておきました。お目当ては高足ガニだけなので夫婦二人で食べきれるサイズの3kgものを、蒸し上げ、刺身、焼き、天ぷらで食べさせてくれと電話予約しておきました。
店内に入るとすぐイケスがあり、本日の3kgサイズをまずは記念撮影して2Fの座敷に上がりました。戸田湾が一望の気持ちの良い座敷でした。
まずは、高足ガニの刺身が運ばれてきました。透き通るような白身です。味も新鮮でしっかりしていておいしいです。刺身は今回が初めてだったので、もっと水っぽいかと想像していましたがなかなかの美味でした。
次に、高足ガニの天ぷらが来ました。んんん、これは思わずうなってしまった、うまい!
次は、高足ガニの焼き。これも香ばしくておいしかった。
さて、最後にメインディッシュの蒸し上げが登場です。最初は姿煮で運ばれて、その後仲居さんが食べやすいようにハサミでばりばり切ってくれました。
焼酎のお湯割りにかに味噌がとってもいい感じでした。冷凍物とは違いさっきまで活きていた高足ガニなので身はぷりぷりで味もしっかりしていました。
最初は、目の前に置かれた3kgサイズの高足ガニをしげしげと見ながら、二人で食べきれるかちょっと心配になっていましたが、なんのなんの、食べ始めると二人とも手づかみでばりばりと夢中になって食べ続けあっという間に完食していました。
高足ガニの味は他のカニに比べてあっさり味です、だから濃厚な味を好む人には毛ガニ、マツバガニ、タラバガニがいいと思います。
うちの嫁さんもあれだけ高足ガニを食べた後の帰りのドライブで、「毛ガニの方が好きかな」と言ってました。私もどちらかというとマツバガニ派です。
それと、手前味噌のようで恐縮ですが、我が郷土南伊豆町で2万円出せばもっとおいしい満足感のある地魚グルメに出逢えるはずです。
ちなみに、上の写真は、私のコテージ伊豆.comで出している1kg地金目鯛(ジキンメ)の丸ごと1匹使った5品コースは1万円です、申し訳ないですが高足ガニを1回食べるより1kg地金目鯛(ジキンメ)を2回食べた方がいいでしょ、と思ってしまいます。(戸田の皆様、ごめんなさい。)
まあ、ともかく、高足ガニは伊豆半島の冬の味覚であること間違い無いです、一度体験しておいても損はないと思います。そしてできればセットメニューではなく単品の高足ガニを徹底的に食されることをお薦めいたします。
伊豆半島の最南端の弓ヶ浜までの帰り道も海の向こうに富士山がくっきり見え続けていました。駿河湾と相模湾に囲まれた伊豆半島の豊穣の海に感謝しながら帰路につきました。