炭焼きは重労働です。20kgを超える道具をもって険しい山に登るだけでもたいへんです。
チェンソー、腰なた、手のこ、砥石、燃料、ロープ、ウィンチ、お 弁当、水筒、、、。
炭窯は炭材が豊富な山の中に作ります。炭窯の周囲の木をチェンソーで切り倒して、枝打ちして、炭窯のサイズに切りそろえて、雨に濡れな い場所に整理整頓して並べます。
この準備作業がとてもきつい肉体労働です。だから、70歳以上の炭焼き職人でも体は頑丈で、裸になるとほれぼれするような肉体 をもっています。
キコリや炭焼きは重力に逆らって行う作業が多いので毎日フィジカルトレーニングしているような感じです。
私も炭焼きで山籠もりすると数キ ロ体重が減っています。ダイエットしたいなら炭焼きをおすすめいたします。
こんなきつい肉体労働を朝から夕方まで毎日つづけていったいいくらのお金になる のでしょうか?
本場の紀州備長炭を除き、一般の炭焼き職人の場合は、家族を炭焼きだけで養うことのできる炭焼き師は日本全国で何人いるでしょうか?
私の場 合は、1日に10kgの竹炭(黒炭)を出炭して、それを10cmに切りそろえ、包装して、1kg500円で売っていました。1日、泥のように山仕事して、 材料費、燃料費、食材費を引いて3000円くらいの収入でした。当時独身でしたからこれでサバイバル生活できましたが、これで妻、子供がいたらまず無理で しょう。