みなさん、ジオパークって知っていますか?
ジオとはギリシャ語で「地球」「大地」を意味します。
ジオパークとは、地球科学や地質学から重要とされる地層・岩石・地形の保護を図る大地の公園ということです。
ジオツーリズムを通じて環境教育を行い地域の経済的発展を目指すということです。
現在、日本のジオパークは20カ所あり、そのうち5カ所は世界ジオパークに認定されています。いくつ知っていますか?
北から、白滝、洞爺湖有珠山(世界ジオパーク)、アポイ岳、小鹿半島大潟、磐梯山、下仁田、糸魚川(世界ジオパーク)、白山手取川、恐竜渓谷ふくい勝山、茨城県北、秩父、南アルプス、伊豆大島、山陰海岸(世界ジオパーク)、隠岐、室戸(世界ジオパーク)、島原半島(世界ジオパーク)、阿蘇、霧島、天草御所浦。
さて、昨年、伊豆半島も遅ればせながら日本ジオパークに名乗りを上げました。その名もズバリ「伊豆半島ジオパーク」、キャッチコピーは「南から来た火山の贈りもの」。
2000万年前、伊豆半島は現在の位置から800km南の海底火山群だったそうです。それが、フィリピン海プレートの移動(北上)に乗って60万年前に本州(丹沢付近)に衝突して現在の伊豆半島の形になったそうです。
伊豆半島ジオパークは大きく4つに分けられます。北伊豆、東伊豆、西伊豆、南伊豆。
(北伊豆、東伊豆、西伊豆のジオパークについては別の機会にブログアップする予定です。)
さて、私が住む南伊豆のジオパークについて概観してみます。
このエリアでは、太古の海底火山時代の噴出物が多く分布する複雑なリアス式海岸線と、その中に点在する白浜、鍋田浜、多々戸浜、入田浜、大浜、弓ヶ浜など白砂の海水浴場が第一の特徴です。
歴史的には奈良・平安時代に鉄器製造で栄えた弓ヶ浜に流れ込む青野川水系、江戸時代に江戸大阪間の風待ち湊として栄えた下田港、海底火山時代の地層から採取される伊豆石の加納石丁場などがあります。
このたび、私(湊たけすみ丸船長)は伊豆漁協の組合員として、南伊豆観光協会から弓ヶ浜の海のジオパークのガイド役を仰せつかりました。
3年前遊漁免許を取得してから、自分が経営するコテージの宿泊客の船釣りガイドをしてきましたが、今後はさらに伊豆半島ジオパークの一環としての弓ヶ浜ジオパークについての企画運営に参加することになりました。
弓ヶ浜の海に出て、魚を釣るばかりでなく、2000万年前に遡って「南から来た火山の贈りもの」を船で探検する漁船ツアーを運行いたします。
ジオの観点から弓ヶ浜の周辺の海岸線(荒磯)を探検してみると今まで気がつかなかった洞窟や景色をたくさん発見しています。
あの洞窟の奥にはどこまで入れるのかな?
この両側の岩壁に囲まれた水路の奥はには何があるの?
土偶や骨が拾えた小磯では太古の昔誰が棲んでいたのか?
日頃見慣れた地浦の磯ですが、探検すればするほど不思議ナゾに遭遇していきます。
こんな、地元漁師でも不思議に思える弓ヶ浜ジオパークのポイントの数々を、1時間弱に凝縮して、弓ヶ浜漁船ツアーを運行するつもりです。
伊豆半島の最南端の南伊豆が、古代の冒険好きな海人たちの憧れのメッカだった・・・
弓ヶ浜から丸太くりぬきのカヤックで伊豆七島やポリネシアやハワイへ・・・
船でしか行けない太古の海のジオパークガイド・・・
そんな神秘的な気分にさせてくれる弓ヶ浜の漁船ツアーにするつもりです。
弓ヶ浜の波止場に集合して乗船して、1時間弱の漁船ツアー。
料金は、5人までで1万円、1人追加につき2000円程度。
詳細の日程や料金は今検討中ですが、近々決定しますのでその時にブログアップでお知らせいたします。
南伊豆に来る方へ、そして、これから南伊豆旅行を計画する方へ、われわれ南伊豆の地元漁師がガイドする漁船ツアー、乗らなきゃ損ですよ!
ではまた追ってお知らせいたします。
弓ヶ浜たけすみ丸船長
森本均より
PS
弓ヶ浜の漁船ツアーの下見の動画もyoutubeしています。1分54秒で無音ビデオです。
http://youtu.be/c52Rh1MTx0Y