南伊豆町の梅本町長が主催した石廊崎ジャングルパーク跡地(30ヘクタール)の利用計画を策定する南伊豆ワークショップが昨年11月から合計7回開催されました。
町民と南伊豆町役場の若手職員を含む36人が意見とアイデアを出し合いました。
私も、この町役場主催のワークショップに一般公募で参加して、存分に自分の思うところを主張してきました。なぜこんな地域活動に参加したのかというと私には一つの強い想いがあるからです。
私のコテージは白砂青松の弓ヶ浜ビーチ前の貸し別荘ログハウスで海水浴の夏はもちろんのこと1年を通して宿泊客が絶えない人気コテージで、弓ヶ浜周辺の民宿が廃退していく中で私のコテージは右肩上がりでした。ご近所のみなさんには怒られるかもしれませんが「一人勝ち」状態が10年続いていたのです。
しかし、その一人勝ち状態もあの311を境に頭打ちとなりました。ビーチ目の前のロケーションが今度はマイナス要因になってしまい、特に小さいお子様がいらっしゃるファミリー層に影響が出だしたのです。
昨日の「売り」が今日の「マイナス」になってしまいました。
311以後の1年間、これからどうしたらいいのか真剣に考えました。そして結論にいたりました。
「もうこれからの南伊豆観光は、一人勝ちは通用しないんだ、これから地域がスクラム組んで、みんなで一緒に盛り上げていかなきゃいけないんだ、それが遠い道のりのように見えるけど実はそれが一番の近道なんだ。」ということに気がつきました。
それから、まずは自分の周りの向こう三軒両隣とのコミュニケーションを積極的にとるようになり、ランチミーティングや村おこしの会を主催するようになりました。
さらに、南伊豆町の町議会選挙の手伝いを始めたり、 町役場の催しにも積極的に参加して行政にも主張するようになりました。
そんなそんな私自身の考え方の転換のなかで、今回の南伊豆ワークショップも参加しました。意見を出したい人は自由に参加して下さいというオープンな一般公募方式にとても共感するものがありました。
石廊崎は伊豆半島の最南端にあり、断崖絶壁に石廊崎灯台が建つ絶景の地です。さらに、そこには漁師が奉る石室神社を始め八百万の神々が鎮座していて、地元住民にとっては敬虔な信仰の場所でもあります。
だから、景観を守り、神々を護りながら、アイデアの一つ一つを検証していかねばならないのがとても難しいワークショップでした。
そして最終日、これまで議論してきた利用構想案の概要をまとめ、梅本町長にプレゼンテーションして、全7回の日程を終えて散会しました。
今後は、有識者によって審議会が設置され、この構想案がさらに詳細に検証されていきます。
それでは、我々36人の南伊豆ワークショップ構成員が創り上げた石廊崎跡地の利用構想案をご紹介いたします。
コンセプト:
「誰もが行きたくなる石廊崎!」
伊豆半島の先端で大自然を活かした環境教育、家族で楽しむ遊びや食を提供し、360度オーシャンビュー大絶景と日の出&日の入&星空で感動を与える自然公園とする。
ジャングルパーク跡地:
1.音楽イベント、芝生広場。
2.海に落ちるようなジップライン(ターザンロープ)や子供アスレチック。
3.360度オーシャンビュー大絶景の展望台。
4.環境教育施設、ジオパーク施設。
5.パワースポット
6.遊歩道と園内乗り物
石廊崎集落:
7.石廊崎B級グルメ、16小皿定食1,600円
8.海の駅
その他:
9.白水城址に桜植える
10.ぶんど浦をプライベートに。
さてさて、この石廊崎10策、いつまでにどれくらい実現できるのか?
これからが本当の勝負所です。
ご町内9,100人のみなさん、これから一緒に考えて行きましょうね!