弓ヶ浜から八丈島までアウトリガーカヌーで島渡りする男

弓ヶ浜から八丈島までカヌーで島渡りする男

弓ヶ浜から八丈島までカヌーで島渡りする男

 

10月18日、とんでもない人間と出会ってしまった。

弓ヶ浜の貸し別荘の同業者の友人が、南伊豆町のジオパーク認定プロジェクトを立ち上げ、その動画を撮影するために私の漁船「たけすみ丸」(1.3トン)に撮影隊を乗せて南伊豆の沿岸の景色を撮影することになった。

そこにひょっこりとその男が現れた。彼の名は、Duke Kaneko、英語ベラベラでアメリカ人の撮影隊と話しているのを聞いてると、どう見てもネティブなハワイ原住民にしか見えない。実は日本人、48才。カヌーの島渡りの世界では、もはやカリスマを通り越してレジェンドだそうで、そのカヌー伝説はおとぎ話のようなものばかり。

その日も長崎から福島へ行く途中でたまたま弓ヶ浜を通過したので撮影決定となった。過去2回弓ヶ浜から八丈島まで航海したらしい・・・1億円ヤルからお前の漁船で八丈に行ってくれといっても私なら絶対断るくらいの荒海を一人カヌーで・・・。

Dukeは日本からハワイまでカヌーで行く予定だと軽く言う・・・ここまでくればもう人間ワザではないでしょ、あの小さなカヌーでハワイへ・・・。

Duke Kaneko、きっと海の神ポセイドンの生まれ変わりなんだろう、そうでなければこんなこと世界の神々が許すはずがない。

その男の気が遠くなるほどの勇気に私の魂も洗われたような気がしている。

ありがとう、Duke Kaneko。