夏の下田周辺コテージに来たらぜひ朝の弓ヶ浜散歩をおすすめします。
下田から10km(車20分)南へ行くと弓ヶ浜がありますが、その弓ヶ浜前に私の貸し別荘「コテージ伊豆.com」がありますので、早朝6時弓ヶ浜散歩の御利益をすこし解説いたします。
7月上旬から8月下旬まで夏の弓ヶ浜では地魚のタカベ漁が旬で、弓ヶ浜の波止場では下の写真のような水揚げが行われています。
たかべ漁は、神子元島周辺の海域で、深夜2時頃網を仕掛け、日の出前に網を引き上げる漁法で、網を落としてから網を上げるまでの3時間海の上の波間で漁師たちは仮眠して待機するという、とても過酷な漁です。
私 も3回ほど乗船してたかべ漁を手伝いましたが、朝2時頃、漁師6人を乗せた伝馬船で弓ヶ浜を出発し、8km沖の神子元島周辺の海を魚探でくまなくたかべの 魚影を探し回り、網を落とし、神子元島の入り江に漁船を係留して2時間仮眠をとり、日の出の60分前に網を上げるというものでした。
タカベという魚は、大きさはアジくらい20cmですが、脂がのった魚で実にうまい魚です。南伊豆や伊豆七島の海域で獲れ伊豆半島では南伊豆の駿河丸一隻だけがたかべ漁を行っています。
水揚量は大漁のときで1トンですが、魚探で魚影が少ないときは網を落とさないのでゼロのときもあります。黒潮が神子元島まで入り込んできたときには水温が上がりすぎて水深が深いところにたかべが移動してしまうので網が打てなくなり水揚げが大きく落ち込みます。
たかべ網漁は少なくとも船長以下4名の乗り手が必要で、船長は乗り手に賃金を支払うので、あらゆる場面で船長の判断の善し悪しが重要になってきます。
たかべにはいろいろな食べ方がありますが、私が好きなのは塩焼きとセゴシです。
炭火で塩焼きにすると、大量の脂がジュージューとしたたり落ちながら焼けていきます。よくサイズ的にアジと比較されますが、アジよりも上品な香りの脂が多く含まれているようです。たかべには小骨が多く、その小骨の間に上質の脂が詰まっているのです。
セゴシとは、ワタと頭をとったものを背骨ごとたたく豪快な地元の漁師料理です。食べるときに背骨の断片がちょっと気になりますが、脂の詰まった背骨ごと食べるので実にウマイです。3枚おろしの刺身より断然うまいです。ただし、背骨の断片が残っていますので気になる方は3枚おろしたたきをおすすめします。
夏の下田周辺コテージにお泊まりのお客様はぜひとも弓ヶ浜の早朝6時のお散歩をおすすめいたします。弓ヶ浜の波止場ではきっと駿河丸が朝獲れたかべを網から外している作業に遭遇するでしょう。
たかべは南伊豆の地元スーパーでも1匹200円以上の高級魚です、東京なら350円はするでしょう、そんなタカベを駿河丸船長に数匹分けてもらって(1匹200円で売ってくます)コテージにもちかえってたかべの朝定食はいかがでしょう。
これぞ、夏の南伊豆、弓ヶ浜でしか食べられない究極の地魚グルメです。
夏の下田コテージに泊まったらタカベを食べよう!おすすめです。