南伊豆の弓ヶ浜では今朝から伊勢えび漁が解禁になって、伊勢えび漁師が一斉に地浦の磯に伊勢えび網を仕掛けに出港していきました。
伊勢えび漁は、毎年9月中旬から翌年の5月中旬までと決められています。
伊勢えびはカジメなどの海草が多くある潮の速い荒磯に生息し、夜行性が強いので、漁師は夕方網をしかけ、翌日の日の出前に網を揚げて、港で伊勢えびを取り外します。
私もたまに伊勢えび網の手間(お手伝い)をしますが、これがなかなか難しいのです。
まず、伊勢エビがいるところは海底の根が複雑に起伏していて、潮も速く、狙ったポイントに網を打つ(落とす)のがもの凄く難しいのです。そそり立つ 岸壁の直前まで船を近づけたり、せまい岩壁の通路を通り抜けたり、風波が強い時などは船を操船するだけでもかなりの腕前が必要です。
その上で、網を打つ人との呼吸が合っていなければ、正確に狙ったポイントに網を打てません。
また、伊勢えび漁の網は一度打つと根にひっかかったり、ゴミを拾ったりですぐに破れてしまいます。
伊勢えびは夜行性が強いので月光も嫌います、だから伊勢えび漁は満月をはさんで前後5日間くらいはお休みになります。その間に網の修復をするのです。
伊勢えび漁師はシーズンが始まりるとこんな感じで休むヒマがありません。
真冬の寒い中、かじかむ手を焚き火で温めながら伊勢えびを網からハズしている漁師さんたちを見れば、伊勢えびが高価なのもうなずけるはずです。
今日以降から来年の5月中旬までに弓ヶ浜に来る方はぜひとも弓ヶ浜にある漁協直売所で伊勢えびを買ってください。今日からが、1年で一番安く伊勢えびが購入できるからです。
コテージで炭火バーベキューする方は「活き伊勢えび=1kg8000円」でなくても「冷凍の落ち伊勢えび1kg5000円」で十分です。尻尾の部分をくりぬいて炭火焼きにして、残りの頭部は伊勢えびの味噌汁にしてください。
伊勢えびのパスタ、なんかも超おすすめです。
都会の半値以下で弓ヶ浜の漁協直売所で手に入る伊勢えびを心ゆくまで味わってお帰り下さい。