10月16日、弓ヶ浜の民宿の女将さん、弓ヶ浜の金目鯛漁師、南伊豆ネイチャーガイド、有機農法の農家、南上新聞発行者などが集まって南伊豆でしか獲れない金目鯛(地キンメ)の調理研究会が行われた。
金目鯛には「地キンメ」「沖キンメまたは島キンメ」の2種類あり、伊豆七島より手前の近海で獲れるものを地キンメ、伊豆七島より遠い海で獲れるものを沖キンメと区別しています。
ところがこの2種、外見はまったく一緒で、普通の人(というかキンメ船以外の漁師でも)見分けが難しいです。沖キンメの方が目玉が大きいと言われていますが、2種並べても私には区別がつきません。
だけど味と値段は地キンメの方が2ランク上です。南伊豆のスーパーでは現在1キロの地キンメが4,000円くらい、沖キンメで3,000円くらいです。
地キンメは90%以上伊豆半島内で消費されますので(築地市場には回らない)、首都圏で目にする金目鯛は9割以上沖キンメです。
さて、一般的なイメージでは金目鯛といえば刺身、煮付けですが、地元の漁師や女将さんたちはこの金目鯛(地キンメ)をどうやって食べているのでしょうか?
そこで金目鯛(地キンメ)の漁師料理のプロたちに集まって、伊豆半島の「食」のジオパーク研究の第1回研究会を参加者20人で開催いたしました。
いや~、さすがに地キンメ漁師料理のプロたちです、むちゃくちゃおいしそうなレシピが次々に披露されました。
地キンメの漬け寿司、地キンメのソテーwithひじきイカスミソース、地キンメのアクアパッザ、地キンメのアラの大根、地キンメのしゃぶしゃぶ・・・。
各レシピについては参加者同士いろいろ情報交換していましたが、どれもずば抜けておいしい地キンメのフルコースとなりました。
この幻の地キンメのフルコース、代官山の三つ星レストランで食べたらいくらするんでしょうか・・・。
食材は地元でもなかなか手に入らない幻の地キンメ、銀座有名デパートのデパ地下で2キロ級1尾が2万円以上する地キンメを数匹使った、ちょっと都会ではありえない贅沢な地キンメのフルコースでした。
弓ヶ浜の地キンメ漁師のお二人が参加されたのでこの第1回研究会が実現したのです。
次回はやはり南伊豆ブランドの沖ムツについての弓ヶ浜の「食」のジオパークの第2回研究会を開催する予定です。
いまからすごい楽しみです!