南伊豆町の地域おこしに参画始める (プロフィール4)

弓ヶ浜でウクレレ

 

プロフィール3から続く)

 

仕事人間、燃え尽き症候群、自律神経失調症、うつ病、退職、離婚、山ごもり、南伊豆移住、炭焼き、海の家、海辺のバーベキューロッジ、再婚、、、

サラリーマン時代にはまったく思いもよらぬ第二の新しい人生が南伊豆町弓ヶ浜で始まりました。

そして、この西暦2000年の起業直後に、現在の妻(マコ)との出逢いがあり、今日まで二人三脚で飲食業と宿泊業を営んできました。

起業後、数年間は友人知人から生活資金や運転資金を借りたり、カードローン自転車操業で、なんとか食いつないでいました。

6年目ぐらいから宿泊商売が順調に回りだし、8年目ぐらいからこの第二の郷土「南伊豆町」への恩返しを考え始めました。

私が弓ヶ浜へ移住した1999年以来、南伊豆町への観光客は右肩下がりで減少の一途をたどっており、ご町内の飲食業、宿泊業は毎年縮小や廃業で数が少なくなっています。

この20年間、南伊豆地域の観光業にたずさわりながら身近に観察してきましたが、伊豆半島最南端の本当に感動的な観光資源を私を含め地元ローカルが訴求しきれていない、という感じです。

地元住民にとって当たり前の景色、料理、そして遊びのなかに21世紀の南伊豆の観光産業のヒントがあると確信しています。

この地球上で、南伊豆町でしか見れないもの、食べれないもの、体験できないもの、、、を発掘したり、磨いたり、創造したりする日々の努力と学びが必要です。

 

ファミリー貸切の釣り船

当コテージ人気のファミリー貸切の釣り船でカサゴ釣り

 

私は1999年から弓ヶ浜の目の前で生活し、炭焼き、釣り船、燻製つくり、海の家食堂、コテージ経営をしてきましたので、誰よりも弓ヶ浜の海、川、山の遊びを本気で探求してきました。

そして、それらを都会から来る子供たちに手軽に楽しめるようにアレンジしてきました。

それが、年間利用率41%、伊豆半島No.1を維持している秘訣だと自負しています。

「うつ病」で都会から追われるように山ごもりして以来、間伐、炭焼き、燻製、釣り船、サーフィン、アウトリガーカヌー、カブトムシ&クワガタ採集、、、など海川山の遊びをいっぱい経験していたからこそ、そしてその癒しのパワーを十分に体験していたからこそ、自然遊びの道先案内人ができたのだと思っています。

 

カブトムシ・クワガタ採集ツアー

カブトムシ・クワガタ採集ツアーもガイドしている

 

人生には無駄なことって無いんですね、それがここでも証明されました。ほんと、うまくつながっていくもんです、不思議です。

地元住民が日々の暮らしで交わしている日常の情報こそが、都会からやってくるお客様にとってプライスレスな情報になるのだ、と確信しています。

例えば、地元の漁師はどこの居酒屋に集まるのか、地魚はどこの魚屋がいいのか、地野菜はどこで買えばいいのか、今どこの堤防が釣れているのか、海鮮丼のうまい店は、etc.

観光ガイド、新聞、雑誌、TV、旅行会社で公表されている情報にはハズレはないかもしれませんが、かならずしも only one ではありません、地元住民は良くそのことを知っています。

だから、常に地元 only one の情報を提供し続けることがこれからの私の仕事だと思っています。

たとえば郷土グルメについて、伊勢海老やアワビなんて千葉でも和歌山でも築地でもお金さえ出せば口に入りますよね。なんでそんなもんを杓子定規のように南伊豆の旅館はそろって夕膳に並べるのでしょうか?売上単価を上げるためですか?

では、何が本物の南伊豆ブランドの郷土料理なんでしょうか?

そのときに南伊豆でしか食べることができないもの、どんなに札束を積んでもよその地域では絶対に口に入らないもの、そんな食材とレシピのことですよね。

 

今や幻となった1キロ級のジキンメ(地金目鯛)

今や幻となった1キロ級のジキンメ(地金目鯛)

 

例えば、伊豆の名物は金目鯛だと言って皆よく金目鯛を注文しています、だけど南伊豆には金目鯛には3種類あって、見かけ外観はまったく同じでも味と浜値がぜんぜん違うって、知ってました?

南伊豆に来たら、金目鯛の中の金目鯛、「ジキンメ(地金目鯛)」を食べなきゃダメなんです、それはまず都会では絶対に口に入らないから。

私は南伊豆の一本釣り漁師もやってますので、南伊豆でしか食べることができない真の南伊豆ブランドの四季の地魚もたくさん釣りました。

利島手前でとれる地キンメ、石廊沖の銀むつ、神子元のタカベ、石廊沖のスルメイカ、神子元沖のワラサ醤油みりん漬け、弓ヶ浜地浦でとれる黄金あじ、サザエの塩こうじ漬け、、、etc

地元漁師が昔から食べている地魚を地元漁師レシピで出している宿泊施設が伊豆半島に一体何件あるでしょうか?伊豆の宿に泊まったことのある方は、その時どんな食事が出てきたかをちょっと思い出してみてください。

これからの南伊豆の観光業(町おこし)は、こういった本当の本物をどれだけ多く発掘し、訴求し、販売し、120%満足を獲得し続ける努力を日々積み重ねて行くことだと信じています。

 

プロフィール5に続く