伊豆半島の最南端のビーチ、弓ヶ浜前で貸し別荘コテージを経営している森本です。
私は伊豆漁協組合員で一本釣り漁師もやっていますので、私のコテージ伊豆.comに宿泊の方には私の漁船「たけすみ丸」で家族貸切で船釣り体験できるオプション・ツアーを提供しています。
南伊豆は伊豆半島の先端であり、南伊豆沖は黒潮の支流が流れ込む豊穣の海が広大に広がり、多くの魚種が水揚げされている漁場です。
堤防釣りや地磯釣りでも都会ではめったに釣れない魚種やサイズの魚が1年を通して釣れていますが、弓ヶ浜から漁船で数百メートルほんのちょっと沖に出ると、まさに釣り師垂涎のターゲットが釣れ上がります。
弓ヶ浜の村は漁師漁村なので、私のコテージ周辺にも一般的な釣り船はいっぱいあります。
金目鯛、ワラサ、イサキ、カサゴ、ヒラメ、トラフグ、スズキ、アオリイカ、メジナ、イシダイ・・・などの近い海での釣り船から、銭州遠征大物釣りまで、ありとあらゆる魚種狙いの遊漁船、渡し船があります。
私がコテージ宿泊のお客様にオプション提供している「家族貸切の船釣り体験ツアー」が狙う魚は主に沖のカサゴです。
真カサゴ、ウッカリカサゴ、カンコ、アヤメカサゴ、沖カサゴなどを狙います。その理由は、釣りの仕掛けや釣り方が簡単で、釣りが初めての人でも釣れるからです。
仕掛けは胴付き仕掛けで3号ハリス1mにムツ針1個の単純な仕掛けで、水深30m前後の沖根を狙います。エサは、サバ切り身とイカ切り身です。
釣り方は、オモリが着底したら、糸ふけとって、海底をオモリでたたきながら(竿でゆっくりしゃくる)海底を釣ります。根の高低があるところでは、根がかりしないようにオモリからの情報に敏感でいてください。
釣り時間60分間ずーっと意識を集中して海底の起伏に合わせて根がかりせずに海底をたたき続けることができた人がカサゴをGETしています。
アタリはグーと竿が絞られます、「合わせ」不要です、素早くリールを巻き上げ一気に船上に抜き上げてください。
このリールを巻き上げるときに注意が2つあります。
一つは、巻き上げの途中絶対に手を止めないこと。
たまに針がかりしたカサゴが真上に浮上運動してテンションがフッと消えて「外れたかな?」と勘違いしてリール巻きの手を止めてしまって魚のフッキングを外してしまう人がいます。
たとえ、テンションがフッと消えても一気に巻き上げてください。
二つめの注意は、巻き上げ途中で魚の引き(手応え)を楽しみたいがために、巻き上げスピードをわざとゆっくりする上級者がいます。
これをやると南伊豆沖には沢山いるサメがウバ食いして途中からもの凄い引きに変わり、船近くで竿が折れるか、サメを海面まで引き上げてゾっとするか。
とにかく一文の得にもなりませんし、家族フィッシングでは危険です。
なので、フッキングしたら素早く一定の速度で船上に抜き上げることを心がけてください。
今までのツアー経験からすると小学生3年以上であれば自分一人で竿を持って船釣りできるような感じです。幼稚園以下だと一人で竿をもっているのがしんどいので親のサポートが必要です。
釣り初心者のファミリーでも船釣り体験ツアーに参加することは可能です。
ただし、風が吹き出すと船上で多少の水しぶきがかかったり、波が出てくると船体がかなり左右に揺れますので、幼稚園以下のお子様の乗船には両親は十分に十分に気をつけてください。
船釣り用の竿、仕掛け、クーラーボックス、氷、エサ、ライフジャケットなど一式は船長が用意します。
私の漁船のサイズは小さいので船上で同時に釣りが出来る竿出しは2名様だけです。
また安全管理の面からご自分の竿の持参はお断りしています。
乗船するときの服装は、夏はビーサン&TシャツでOKですが、春秋は水しぶきを防ぐようなウィンドブレーカーに運動靴が必要です。冬の沖はかなり寒いので防寒対策を十分に行った服装でお願いしています。
弓ヶ浜の波止場を朝6時~7時くらいに出港して、20分ちょっとで釣り場に到着します。釣っている時間はポイント移動しながら60分間くらいです。そして弓ヶ浜の波止場に帰港します。
全行程2時間くらいです。
海況が悪いときには、出港時間をずらして様子をみることもありますが、午前11:00時を過ぎても出港できない場合は「家族貸切の船釣り体験ツアー」は中止となります。
これまでの経験で、夏はツアー予約4回に1回は海況悪く中止となっている感じで、春秋では3回に1回は中止、冬は2回に1回は中止、となっています。
これは南伊豆の海が東京湾の海と違って外海なので、風もなく&波もない日が非常に少ないからです。
もちろん地元漁師はそんな日でも平気で漁に出ますが、この「家族貸切の船釣り体験ツアー」では船釣り初心者のみなさんが快適に船釣りが出来ない、と船長が判断した時点で中止しています。
なので、ツアー予約時には、お子様には過度の船釣り期待を持たせないように何とぞご協力お願いいたします。
弓ヶ浜では午前11:00時を過ぎての出港は地元漁師間の約束で不可となっていますので午後出発はできません。
春、夏、秋は主にカサゴ釣りがメインになります。冬は海況によってカサゴ釣りとカワハギ釣りのどちらかを出港前に決めて釣行しています。カワハギ釣りの場合もカサゴ釣りとまったく同じ料金です。
カワハギ釣りは、カサゴ釣りに比べて難しいです。エサのつけ方やアタリの探り方が微妙で釣りが初めての方にはおすすめしていません。
ただ、南伊豆の近海ではカワハギを獲る漁師がいないので釣り上がってくるサイズがやたらでかいのにビックリするかもしれません。
30cm級デカバンのカワハギを釣り上げたときの竿の引き具合や、コテージに戻って刺身や鍋で食べる贅沢は南伊豆で自分で釣った人しか味わえない一生の思い出になるはずです。
ぜひ一度、弓ヶ浜沖でカワハギ釣って、カワハギ三昧コースを味わってみてください。
さて、ここまで書いてきて、この家族貸切の船釣り体験ツアーをやっている一番の目的についてお話しさせていただきます。
こんなことを言うとお客さんに怒られるかもしれませんが、実は、魚を釣らせることが一番の目的ではありません。
ふだんスーパーに並んでいる魚たちはどんな海に生息しているのだろうか?
何をたべているんだろうか?
どうやったら釣れるのか?
釣れた魚はどうやって調理するのか?
そして、漁師がどんな苦労をしてスーパーに並ぶ魚を獲ってくるのかを、実際に自分たちで沖に出て釣りをしてみて体験する、ということが一番の目的です。
海の透明度、色、潮の速さ、魚影の濃さ、波の高さ、風の強さ、お天気の変わり方などなど自分たちがふだん見ている海と全然違う海に触れることによって、体全身で南伊豆の豊穣の海を感じてもらいたいのです。
弓ヶ浜の波止場に帰港して、船から降りて、釣り上げた魚のこと、あるいはなんで釣れなかったのか?
それを考えながらお帰りの車中で家族全員で話し合ってもらいたいのです。
ここはお父さんの出番だと思います、都会生活では教えられない「環境教育」を実践していただきたいのです。
だからこの家族貸切の船釣りツアーは決して子供向けだけの体験ツアーではないし、カサゴやカワハギを制限時間内に1匹でも多く釣り上げるゲームフィッシングでもありません。
もちろん、釣りだから魚が釣れた方が楽しいし、船長の私も子供たちの興奮した笑顔が見たいので、魚が釣れるように100%全力でガイドしています。
けど、武運なくボーズ(釣果ゼロ)のときでも家族全員で意気消沈するのではなく、お父さんがリードしてそんなことを家族で話し合うきっかけにしていただきたいのです。
子供の人生の中でそう何度も遭遇することはないであろうこの南伊豆の海釣り体験を、大切な家族との思い出とともに大切にしていただきたいと思っています。
そして、子供たちが、やがて親になり、その子供を連れてこの南伊豆の海に戻ってきてくれれば・・・私としてこれ以上の喜びはありません。
そんな想いから始めたこの「家族貸切の船釣り体験ツアー」なので、その主旨をご理解した上で私の漁船「たけすみ丸」に乗船していただきたいのです。
「家族貸切の船釣り体験ツアー」のオプション料金は1家族で2時間16,000円税込です。
この料金の中には、釣り道具、ライフジャケット、クーラーボックス、氷、エサなど一式全部含まれています。
私の家族貸切釣り船ツアーは当コテージ宿泊客のためのオプション・サービスですが、当コテージに宿泊されない方にも同じようなファミリーフィッシングを提供している 同業者(遊漁船)をご紹介いたしますので、お気軽に森本までEmailください。
当コテージ宿泊希望者で「家族貸切の船釣り体験ツアー」希望の方は、宿泊予約時にお申し込みください。
インターネットから宿泊申込の方はコメント欄に「船釣り希望」と記入してください。
オプション料金16,000円はツアー当日出港前に現金で船長にお渡しください。
「家族貸切の船釣り体験ツアー」についてのお問い合わせはこちらまでお電話ください。
0558-62-8080 (朝9時~夜9時、年中無休、担当森本まで)
それでは、みなさんの南伊豆への旅が一生の思い出になることを願っています。
森本均より
コテージ伊豆.comオーナー
伊豆漁協 一本釣り漁師 たけすみ丸船長